青色申告特別控除額が65万円⇒55万円に!ただし、e-Taxによる申告で現行の65万円のまま
平成30年度の税制改正で、青色申告特別控除額が変更になったようです。
知り合いのところに来た税務署からのお知らせを見るまでは全然知らなかったです。
現行では、青色申告特別控除額は65万円ですが、これが、令和2年分の確定申告から、55万円に減額されるようです。
ただし、e-Taxによる申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行えば、10万円アップして、現行の65万円になるみたいです。
ペーパーレス化と事務作業の軽減を目的としたものでしょうが、e-Taxとか面倒くさそうですね。
とりあえず、e-Taxを利用するには、マイナンバーカードを取得し、ICカードリーダライタまたはマイナンバーカード対応のスマートフォンが必要になります。
マイナンバーカード対応のスマートフォンは、比較的新しいAndroidスマホで、シャープのAQUOSシリーズや、ソニーのXperiaシリーズなど、機種はそれほど多くはありません。
平成31年4月9日時点では、日本で一番利用されていると思われるAppleのiPhoneシリーズには対応していないようです。
ということで、iPhoneを使っている場合には、ICカードリーダライタが必要になるわけですが、ICカードリーダライタなんて日頃使うものでもないので、正直、e-Taxのためだけに購入するのはちょっと勿体ないような気がしますね。
まあ、ICカードリーダライタは2000円程度なので、青色申告特別控除額に10万円がプラスされるなら安いものですが…
ってか、確定申告書等作成コーナーいくと、「マイナンバー方式により提出する」のほかに、「ID・パスワード方式により提出する」という項目もあるので、こっちの方式を選べば、マイナンバーカード対応のスマートフォンやICカードリーダライタは不要ということでしょうかね?
「ID・パスワード方式により提出する」のところには、「税務署で発行されたID・パスワード方式の届出完了通知を利用してe-Taxができます。マイナンバーカード及びICカードリーダライタは不要です。」と記載されているので、税務署に赴いて、「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらえばいいような気がします。
で、ID・パスワード方式を利用するためのIDについては、税務署で職員による本人確認を行った後に、「ID・パスワード方式の届出完了通知」が発行されるということなので、運転免許証などの本人確認書類を持参した上で、税務署に行くようにしてください。
実際、私はまだ行っていませんが、スマホは今のところ買い換える予定はないですし、ICカードリーダライタなんて購入するつもりもないので、ID・パスワード方式を利用するつもりです。
なお、平成30年1月以降に、確定申告会場等で「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取った場合には、既にID・パスワード方式のIDは取得していますので、手元の申告書等の控えを確認するようにしてください。
また、税務署で職員による本人確認を行う方法以外に、マイナンバーカードとICカードリーダライタを使って、自宅などから確定申告書等作成コーナーを利用して、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書)を送信し、ID・パスワード方式のIDの取得を行うこともできるようです。
青色申告特別控除額が65万円⇒55万円に変更になるのは、令和2年分の確定申告からなので、今年1年は今までどおりで大丈夫ですが、来年からは面倒でも、e-Taxにするしかないですねぇ…